東洋アークのよもやま話~18~

皆さんこんにちは!
株式会社東洋アーク、更新担当の中西です。

 

新年に向けて、確かな技術を次の現場へ 🔥🛠️

12月は、一年間の現場を振り返り、
次の一年に向けた準備を行う大切な時期です🍃

忙しかった現場や印象に残っている作業、
無事に工事を終えられた安堵感。
年末になると、
一つひとつの現場での出来事が思い返されます。


経験を振り返り、次につなげる時間 📝✨

溶接工事の現場では、
同じ条件の仕事は一つとしてありません。

・作業環境の違い
・材料や構造の違い
・天候や工程の影響

そうした中で積み重ねてきた経験は、
次の現場で必ず活きてきます😊

うまくいった点だけでなく、
反省点や改善点も整理し、
より良い施工につなげていくことを大切にしています。


技術の向上は、日々の積み重ねから 🔍🔥

溶接工事は、
一度技術を身につければ終わり、
という仕事ではありません。

材料や工法の変化、
求められる品質の高度化に対応するためには、
常に技術を磨き続ける姿勢が必要です。

・基本を大切にすること
・確認を怠らないこと
・経験に頼りすぎないこと

そうした意識を持ちながら、
日々の作業に向き合っています🛠️


安全管理の見直しも欠かせません ⚠️✨

溶接工事は、
高温や火気を扱う危険を伴う仕事です。

一年を通して、
安全に作業を進められたことに感謝すると同時に、
「もっと安全にできることはないか」
を考えることも、年末の大切な取り組みです。

・作業手順の確認
・声かけや連携
・現場環境の見直し

安全管理は、
技術と同じくらい重要な要素だと考えています😊


次の世代へ、技術をつないでいくために 👨‍🏭👩‍🏭

溶接工事の現場では、
若手への技術継承も大きなテーマです。

経験を積んだ職人の技や判断力は、
現場で直接伝えていくことで、
初めて身についていきます。

・なぜこの方法を選ぶのか
・どこに注意するのか
・どんな意識で作業するのか

こうしたことを丁寧に伝えながら、
次の世代へ確かな技術をつないでいきたいと考えています🌱


確かな技術が、信頼につながる 🤝✨

溶接工事は、
完成後には見えなくなる部分が多い仕事です。

だからこそ、
「確かな技術で施工すること」
「誠実に現場と向き合うこと」
が、そのまま信頼につながると考えています。

一つひとつの現場で積み重ねてきた仕事が、
次のご依頼につながっていく。
その責任と誇りを胸に、
これからも現場に立ち続けていきます🔥


新しい年も、誠実な仕事を続けてまいります 🎍✨

新しい年も、
安全で高品質な溶接工事を提供できるよう、
基本を大切にしながら、
一つひとつの現場に真摯に向き合ってまいります。

確かな技術を次の現場へ。
その積み重ねを大切にしながら、
これからも社会を支える一端を担っていきたいと考えています😊

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

東洋アークのよもやま話~17~

皆さんこんにちは!
株式会社東洋アーク、更新担当の中西です。

溶接の品質が、構造物の耐久性を左右します 🔥🛠️

溶接工事は、
部材同士を単につなぎ合わせるだけの作業ではありません。

一つひとつの溶接が、
構造物全体の強度・安全性・耐久性を左右する、
非常に重要な役割を担っています🏗️

完成後には見えなくなる部分が多いからこそ、
溶接の品質が、
その構造物の「寿命」を決めると言っても過言ではありません。


溶接品質は、構造物の土台です ⚙️✨

建物や設備、各種構造物は、
長期間にわたって荷重や振動、
環境の影響を受け続けます。

その中で、
溶接部分に不具合があれば、

・ひび割れ
・強度低下
・想定外の破損

といったリスクにつながる可能性があります⚠️

だからこそ、
溶接工事は「とりあえず付いていれば良い」ものではなく、
将来を見据えた確実な施工が求められます。


適切な方法と条件の選定が重要です 🔍🔥

溶接には、
さまざまな方法や条件があります。

・材料の種類や厚み
・使用環境
・構造物にかかる力

これらを総合的に判断し、
最適な溶接方法・条件を選定することが、
品質を左右する大きなポイントです📝

経験や知識が不足していると、
見た目は問題なくても、
内部に不具合を抱えた溶接になってしまうこともあります。


図面確認と現場把握は欠かせません 📐👀

高品質な溶接を行うためには、
図面の確認や現場状況の把握が欠かせません。

・設計上の要求性能
・施工順序
・周囲環境や作業条件

こうした点を事前にしっかり確認することで、
ミスや手戻りを防ぎ、
安定した品質につなげることができます😊

溶接は、
現場の状況を理解したうえで行う「判断の積み重ね」でもあります。


見えない部分だからこそ、妥協しない 🏗️✨

溶接工事は、
完成後には仕上げ材や構造の内側に隠れ、
目に触れなくなる部分が多い仕事です。

しかし、
その見えない部分こそが、
構造物を長く、安全に支え続けています。

「見えないからこそ、手を抜かない」
「誰にも見られなくても、正しい仕事をする」

それが、
私たちが溶接工事において大切にしている姿勢です🔥


品質は、日々の積み重ねから生まれます 🌱✨

高い溶接品質は、
一度の作業で完成するものではありません。

・日々の確認
・基本を守る姿勢
・経験の積み重ね

そうした地道な取り組みが、
最終的な品質につながります😊

一つひとつの現場で、
常に「この溶接が何年先まで支えるのか」を意識しながら、
作業に向き合っています。


これからも、確かな溶接で支え続けるために 🤝🔥

溶接の品質は、
構造物の耐久性そのものです。

私たちは、
これからも確かな技術と責任感を持って、
一つひとつの溶接工事に向き合い、
長く安心して使える構造物づくりを支えてまいります🛠️

見えない部分にこそ、
誠実な仕事を。
それが、私たちの変わらぬ想いです😊

 

 

東洋アークのよもやま話~16~

皆さんこんにちは!
株式会社東洋アーク、更新担当の中西です。

 

冬の溶接工事で気をつけているポイント ❄️🔥

12月以降の溶接工事は、
寒さや環境条件への対応が欠かせない時期になります。
気温の低下や風の影響など、
夏場とはまったく違った条件の中で作業を行うため、
より慎重な判断と管理が求められます🍃

安全と品質を守るため、
冬ならではのポイントを意識しながら
日々現場に向き合っています。


気温低下による材料への影響に注意 ⚙️❄️

冬場は気温が下がることで、
鋼材や部材の状態にも影響が出やすくなります。

・材料が冷え切っている
・結露や湿気が発生しやすい
・溶接条件が変わりやすい

こうした環境下では、
事前の確認や条件調整がとても重要です📝

材料の状態をしっかり把握し、
適切な方法で施工することで、
安定した溶接品質を確保しています🔥


作業前の確認と段取りを徹底 🛠️✨

冬の溶接工事では、
作業前の準備が特に重要になります。

・使用する機材の状態確認
・作業手順や工程の再確認
・周囲環境や足元の安全確認

こうした基本的な確認を丁寧に行うことで、
トラブルや事故のリスクを減らすことができます😊

「いつも通り」を過信せず、
その日の状況に合わせた判断を大切にしています。


防寒対策と体調管理も品質の一部です 🧤☕

寒い中での作業は、
体がこわばりやすく、
集中力の低下につながることもあります。

そのため、

・防寒着や防寒具の着用
・こまめな休憩
・体調管理の声かけ

などにも気を配り、
無理のない作業環境づくりを心がけています😊

作業する人のコンディションを整えることも、
安定した品質を保つための大切な要素です。


冬こそ「安全第一」を意識して ⚠️🔥

溶接工事は、
火や高温を扱う危険を伴う作業です。

冬場は、

・手元がかじかむ
・足元が滑りやすい
・周囲の環境が変わりやすい

といったリスクも増えるため、
いつも以上に安全意識を高めています🚧

声かけや確認を怠らず、
チーム全体で安全を守ることを大切にしています。


冬でも品質を落とさないために 🔍✨

溶接工事は、
集中力と正確さが求められる仕事です。

寒い時期であっても、
「品質を落とさない」ことを最優先に、

・一工程ずつ丁寧に
・確認を重ねながら
・妥協のない施工

を心がけています🔥

完成後には見えなくなる部分だからこそ、
確かな品質で仕上げることが重要だと考えています。


冬の現場も、誠実に向き合います 🤝✨

環境が厳しくなる冬場の溶接工事ですが、
だからこそ、
基本を大切にし、
一つひとつの作業に真摯に向き合っています。

これからも、
季節に左右されることなく、
安全で信頼される溶接工事を
積み重ねてまいります🔥🛠️

冬季の溶接工事に関するご相談がございましたら、
どうぞお気軽にお問い合わせください😊

 

東洋アークのよもやま話~15~

皆さんこんにちは!
株式会社東洋アーク、更新担当の中西です。

年末にあらためて感じる、溶接工事の役割と責任 🔥🛠️

12月は、一年を締めくくる時期です。
日々の現場を振り返りながら、
自分たちの仕事の意味や責任について
あらためて考える季節でもあります🍃

私たちが行っている溶接工事は、
建物や設備、構造物の強度や安全性を支える重要な仕事です。
普段はあまり目に留まらない部分かもしれませんが、
社会のさまざまな場面で欠かせない役割を担っています。


溶接は「つなぐ」だけの作業ではありません ⚙️✨

溶接というと、
金属をつなぎ合わせる作業というイメージを
持たれることが多いかもしれません。

しかし実際には、
素材の特性や使用環境、構造全体を考慮しながら、
最適な方法と条件で施工を行う、
高度な技術と判断力が求められる仕事です。

・わずかな温度管理の違い
・溶け込みの深さ
・仕上がりの精度

こうした細かな部分の積み重ねが、
溶接の品質を大きく左右します🔥


小さなミスが、大きな影響につながることも ⚠️

溶接工事は、
ほんのわずかなミスが、
将来的な不具合や事故につながる可能性があります。

そのため、
日々の現場では、

・工程ごとの確認
・作業手順の徹底
・安全管理の強化

を欠かさず行い、
一つひとつの作業を丁寧に進めています🛠️

「問題なく見える」ことよりも、
「長く安心して使える」ことを大切にしています。


完成後には見えなくなるからこそ 🏗️✨

溶接工事は、
完成後には見えなくなってしまう部分が多い仕事です。

しかし、その見えない部分こそが、
構造物を長年にわたって支え続けています。

・建物の骨組み
・設備の基礎
・各種構造部材

こうした部分に関わる仕事だからこそ、
常に責任感を持って現場に向き合っています😊


年末に感じる、仕事への誇りと責任 🎍✨

一年を振り返るこの時期、
無事に工事を終えられたこと、
安全に現場を納められたことに、
あらためて感謝の気持ちが湧いてきます。

同時に、
溶接工事という仕事の重みや責任を、
強く感じる時期でもあります。


これからも、確かな技術で支え続けるために 🤝✨

新しい年を迎えても、
変わらず、
確かな技術と誠実な姿勢で
一つひとつの現場に向き合ってまいります。

見えない部分だからこそ、
決して妥協せず、
信頼される溶接工事を積み重ねていくことが、
私たちの使命です🔥

これからも、
社会を支える一端を担う存在として、
責任ある仕事を続けてまいります。

 

 

 

東洋アークのよもやま話~14~

皆さんこんにちは!
株式会社東洋アーク、更新担当の中西です。

 

TIGは非消耗電極+不活性ガスで入熱とプールを緻密に制御でき、薄板・配管ルート・SUS・Ti・Alで無二の成果を出します。清浄・シールド・入熱の三点を“儀式化”しましょう。✨

 

1|電源・極性・ACバランス
• DCEN:鋼・SUSの基本。溶け込み深く、タングステン消耗小。
• AC(Al/Ti等):クリーニング作用で酸化皮膜破壊。バランスを整え、熱入力と皮膜除去を両立。
• パルスTIG:ピーク/ベースでプールの温度を管理、薄板すき間に強い。

 

2|タングステンと先端研磨
• 種別:純W、2%トリウム(近年はセリウム/ランタン系推奨)、ジルコニア(AC用)。
• 径:0.8/1.6/2.4/3.2mm。電流に合わせ選定。
• 研磨角:30〜60°。軸方向研磨でアーク集中、同心円研磨は厳禁。
• ボール化(AC):過度はアーク拡散→適度な丸みに留める。

 

3|トーチ・カップ・ガスレンズ
• カップ#4–#12を使い分け。大カップ+ガスレンズで長い突出でもシールドを保持。
• ガス:Ar主体、厚板・高熱でHe混合。流量8–15 L/min(大カップは増量)。
• トーチ角:10–15°、押し(プッシュ)が基本。

 

4|前処理と清浄(儀式)
1) 脱脂(アセトン等)→乾燥。
2) 機械ブラシ(材質専用、SUSに鉄粉混入厳禁)。
3) 化学的皮膜除去(必要に応じ)。
4) 手袋交換(油汚れ移行を防止)。

 

5|裏波とトレーリングシールド
• 裏ガス:Ar(SUSはN₂微量可)。パージダムでガス節約。
• トレーリング:後方シールドでヒートティント抑制、Tiは色判定(銀〜金良好、青は過酸化)。
• ルートギャップ:板厚・姿勢に応じ最小限、ブリッジング禁止。

 

6|溶加棒の選定
• SUS:308L/316L/309L。
• 炭素鋼:ER70S-2等(脱酸力)。
• アルミ:4043(Si系)/5356(Mg系)。
• チタン:純Ti/合金同等材。清浄・乾燥が最重要。

 

7|運棒とプールコントロール
• 点滴追加:プールの先頭に一定量を規則的に落とす。
• パルス:ピークで濡れ、ベースで冷却→歪み低減。
• クレータ処理:出力ランプダウン、戻しで終端気孔を防ぐ。

 

8|薄板・極薄の戦術(0.5〜1.5mm)
• 銅板裏当てで放熱。
• 点付→間詰、連続禁止で熱溜りを避ける。
• ギャップゼロ設計と固定。ピンセット・磁石で“手が三本”状態を作る。

 

9|配管ルート(SUS 6G想定)
• ハイロー管理(段差)をゲージで。
• 裏ガス流量とパージ時間の標準化。
• ルートパスは微細な“置き”、停止厳禁。
• ホットパス以降はGTAW/GM AW切替も可。

 

10|アルミのAC設定
• 周波数:高周波数→アーク集中、細ビード。
• バランス:クリーニング多すぎ→端部曇り、少なすぎ→酸化残り。
• スタート:プリフロー・ソフトスタートでブローホールを抑制。

 

11|トラブル例と是正
• 気孔:水分・油・ガス不足→脱脂・乾燥・流量見直し。
• 焼け(ヒートティント):裏・後方シールド不足→カップ増・流量↑・トレーリング。
• 黒いすす:トーチ角過大・ガス乱流→角度修正・流量最適化。
• タングステン混入:先端溶落ち→電流↓・突出↓、先端再研磨。

 

12|チェックリスト
☐ 前処理(脱脂→ブラシ→化学)
☐ タングステン径・研磨角・突出
☐ カップ番号・ガスレンズ・流量
☐ 裏ガス/トレーリング設定
☐ パルス設定とクレータ処理 ✅

 

13|ミニケース:食品配管の裏波色
現象:裏側に茶〜青の焼け。
是正:パージ延長、流量適正化、トレーリング追加、酸洗→不動態化。色基準表で合否を統一。

 

14|まとめ
TIGは“清浄×シールド×入熱”の三位一体。色・音・プールの形を言語化し、写真標準で共有すれば、薄板・配管の品質は安定します。次回はFCAWへ。

 

 

東洋アークのよもやま話~13~

皆さんこんにちは!
株式会社東洋アーク、更新担当の中西です。

 

GMAWは連続送給とシールドガスで生産性と安定品質を両立する主力プロセス。ここでは移行モード×ガス×条件の相関を“現場で使える言葉”に落とします。🚀

 

1|ワイヤ・送給・ガン周り
• ワイヤ:ER70S-6が汎用。錆・スケールへの許容が広い。
• 送給:プッシュ/プル/プッシュプル。アルミはプッシュプルかスプールガンが安定。
• ライナ:鋼=スチール、アルミ=テフロン。曲げR大きく、折れ・擦れを避ける。
• チップ突出(CTWD):突出長が長いと電流低下→融合不足。10〜15mmを基準。
• ノズル:スパッタ付着はガス乱流の原因→定期清掃。🧽

 

2|ガスとアークの性格(MAG鋼)
• Ar-CO₂(80/20):万能、ビード良。
• Ar-CO₂(90/10):スパッタ低減、薄中板に。
• 100%CO₂:コスト低、スパッタ多、アンダーカット注意。
• 微量O₂添加は濡れ改善に有効。流量10–20 L/min、風速>2m/sは遮風。🌬️

 

3|移行モードと用途
• 短絡:薄板・隅肉・多姿勢。
• グロブラー:中板、ややスパッタ多。
• スプレー:厚板・高速、下向中心。
• パルス:薄中板の高品位、入熱抑制・スパッタ低減。ロボットとの親和性◎。🎛️

 

4|プッシュorドラグ/角度と速度
• プッシュ:外観・濡れ良、入熱浅。
• ドラグ:溶け込み深、風に強い。
トーチ角10〜15°、速度一定。曲がりは腕でなく治具で制御。📐

 

5|条件設計の手順(実務)
1) 板厚・姿勢→移行モード仮決め。
2) ワイヤ径(例:0.9/1.0/1.2mm)。
3) 電流・電圧の範囲設定(メーカー表+社内実績)。
4) 送給速度・突出長・ガス流量を合わせこむ。
5) 試打→断面観察で最終決定。📊

 

6|トラブルと対策
• 送給不良:ライナ汚れ・曲げ大→交換・配索見直し。
• スパッタ多:電圧高すぎ・短絡不安定→電圧↓・インダクタンス↑。
• 気孔:油・水・風→脱脂・乾燥・遮風。
• アンダーカット:速度速・電圧高→速度↓・角度修正。
• 焼け:ガス不足/逆に過多で乱流→適正流量。🔧

 

7|ロボット溶接の勘所
• 治具>ティーチング:部品ばらつきは治具で吸収。
• 入出リード:タブ板・エンドタブで安定化。
• シームトラッキング:アークセンサ/ビジョンで追従。
• トーチクリーナ・スプレーで連続稼働率を確保。🤖

 

8|波形制御とパルスの活用
デジタル電源のパルス・コールドアークで入熱低減とスパッタ抑制。1パルス1滴の安定が目標。薄板T継ぎの焼け落ち防止に有効。💡

 

9|検査・合否の指標
a寸・余盛・アンダーカットのゲージ計測、外観の波打ちは速度・角度の乱れ。断面マクロで溶け込み・喉厚確認。🧪

 

10|ケース:t=6mm隅肉a6を毎分600mmで
課題:スパッタ多・アンダーカット。
是正:電圧-1V/送給-0.5m/min、トーチ角12°プッシュ、ガス15L/minへ。ノズル清掃をタクト内化。結果:再工率↓、ビード外観◎。📈

 

11|チェックリスト
☐ ノズル・チップ・ライナ清掃/交換
☐ CTWD一定(10–15mm)
☐ ガス流量と遮風
☐ 角度10–15°・速度一定
☐ 試打→断面観察→WPS更新 ✅

 

12|まとめ
GMAWは“条件×治具×清掃”で化ける。小さな調整が大きな歩留まりにつながる。次回はTIG(GTAW)で高品位×薄板×裏波を攻めます。🎯

 

 

東洋アークのよもやま話~12~

皆さんこんにちは!
株式会社東洋アーク、更新担当の中西です。

 

SMAW(手溶接)は電源・ホルダ・アース・棒の最小装備でどこでも戦える一方、結果が技能と段取りに直結します。屋外・高所・補修・狭所…“最後の砦”として使いこなすための理屈×型を体系化します。🔥

 

1|装備・配線・極性
• 電源:定電流特性(CC)。アーク長の変動に対して電流を一定に保ち、ビードを安定させる。
• ケーブル:太さ・長さで電圧降下が変わる。接合部の発熱・焼損を予防。
• 極性:一般に直極(DCEN)で入熱は母材側に多く、逆極(DCEP)は棒先が加熱され溶滴移行が変化。棒種の指示に従う。
• 延長ケーブル:リール残り巻きは誘導加熱で危険。全て伸ばすか巻径を大きく。⚡

 

2|溶接棒の体系と選び方(例:E4916/E4918 等)
• セルロース系:仮付・立向上進・パイプルートに強い。アーク力強、風に比較的強い。
• イルミナイト系:一般構造用。スラグ剥離良。
• 低水素系(E7018相当):水素割れ対策、靭性確保。乾燥管理が生命線。
• 裸棒(TIG用とは別):特殊用途。
選定軸=母材強度・必要靭性・姿勢・環境(屋外/屋内)・検査要求。🧪

 

3|棒の保管・乾燥・取り扱い
• 乾燥温度の目安:低水素系は300〜350℃×1〜2h(メーカー指示優先)。再乾燥回数は管理簿で制限。
• 現場携行:保温筒で100〜150℃、露点を意識し結露防止。
• 開封ルール:必要量のみ開封、ロット混在禁止。🧾

 

4|条件設定の基礎
• 棒径別電流の目安(軟鋼):φ2.6→70–100A、φ3.2→90–130A、φ4.0→120–180A、φ5.0→160–240A。
• アーク長:芯径=アーク長を基準に短め安定。長過ぎはスパッタ増・融合不良。
• 角度:進行方向に10〜15°傾ける。立向上進はZ字・三角の置き運棒で“置きながら登る”。📐

 

5|運棒の型(ビードメイク)
• ストレート:薄板・突合せルート。
• ウィービング(三角/三本線/円弧):隅肉や広幅で。端部で一瞬止めて脚を立てる。
• 戻し気味終端:クレータ割れ防止、スラグ巻込みを避ける。🎶

 

6|姿勢別のコツ(下/横/立上進/上向)
• 下向:やや速め、余盛の山を低く。
• 横向:下脚に金属を“溜めすぎない”。アンダーカット抑制に電圧感覚を低めに。
• 立向上進:置く→送る→置くのリズム。プールを常に段差の手前に保持。
• 上向:短アーク+小織り、熱を持たせすぎない。🧗

 

7|よくある欠陥と是正早見
• スラグ巻込み:織り幅広すぎ/端部滞留不足→端で止める、層間清掃、電流最適化。
• 気孔:湿気・油・風→乾燥・脱脂・遮風、スタート板有効。
• 融合不良:アーク長長すぎ/電流不足→短アーク・電流↑、開先確認。
• アンダーカット:速度速すぎ/電圧感覚高→速度↓・角度調整。🔍

 

8|“段取りで勝つ”実践A3
1) 施工前:開先ゲージ→脱脂→目荒し。
2) 棒:ロット・乾燥・本数計画。
3) 治具:保持・遮風・姿勢の再現。
4) 検査:VT→必要に応じPT/UT。
5) 記録:溶接番号・条件、不良ゼロでも写真を撮る。📸

 

9|練習メニュー(2週間)
• Day1–3:直線ビード、アーク長安定。エッチングで溶け込み確認。
• Day4–7:隅肉a6〜8で三角ウィーブ。断面で脚長と喉厚。
• Week2:立向上進・上向。クレータ処理を重点。NG→是正→再評価のサイクル。📝

 

10|ケース:屋外梁の立向上進a8
課題:風で気孔、脚立不安定。
対策:遮風スクリーン・脚立固定・短アーク・置き運棒・層間清掃徹底。火気監視員配置。📻

 

11|チェックリスト
☐ 棒の乾燥・保温
☐ アースの確実なクランプ
☐ アーク長一定(短め)
☐ 端部での“止め”
☐ 層間ブラシ
☐ 終端の戻しとクレーター処理 ✅

 

12|まとめ
SMAWは“型×清浄×短アーク”。写真標準と断面観察を日常化すれば、屋外でも一次合格率は安定します。次回は半自動(GMAW)を速度と品質の両面から最適化します。⚡

 

 

東洋アークのよもやま話~11~

皆さんこんにちは!
株式会社東洋アーク、更新担当の中西です。

 

溶接は冶金学的結合。母材と溶加材が溶融・混合し、凝固する過程でミクロ組織が決まります。強度・靭性・耐食は熱履歴の設計で左右される。ここではアークの物理、入熱、HAZ、割れのメカニズムを“現場で使える式と指標”で整理します。

 

1|アークの正体と安定化
• 本質:気体放電による高温プラズマ。
• 制御因子:電流、電圧、極性、ガス、突出長、電極・ワイヤ径。
• 移行モード(GMAW):短絡・グロブラー・スプレー・パルス。パルスはスパッタ低減と低入熱を両立。⚡

 

2|入熱(Heat Input)の考え方
概算式:HI ≈ (V × I × 60) / (1000 × 速度mm/min) [kJ/mm]。
HI↑で溶け込み↑・歪み↑、HAZ粗粒化↑。母材・板厚・姿勢で最適点が異なる。

 

3|熱影響部(HAZ)の変態
• 粗粒域HAZ:高温長時間で粒粗大化→靭性低下。
• 細粒域HAZ/合金炭化物の析出:温度域と滞留で性質が変化。
• ステンレス鋭敏化:600–800℃域滞留でCr炭化物析出→粒界腐食。低炭材・低入熱・短時間が鍵。

 

4|冷却速度と硬さ
冷却が速いほど硬化(マルテンサイト化)し、水素割れ感受性↑。予熱とパス間温度管理で冷却曲線を緩和。温度チョークや熱クレヨンで実測管理。️

 

5|炭素当量(CE)と予熱
一般式(例):CE = C + Mn/6 + (Cr+Mo+V)/5 + (Ni+Cu)/15。
CE↑→硬化↑→予熱↑。板厚・拘束が大きいほど予熱が必要。

 

6|水素割れの四要素(H-M-S-R)
水素(Hydrogen)・金属組織(Metallurgy)・応力(Stress)・拘束(Restraint)。対策は低水素材・乾燥・予熱・後熱・溶接順序。

 

7|希釈・濡れ・融合
• 希釈:溶融池での母材比率。過剰希釈は強度低下、低すぎると融合不良。
• 濡れ:ビードが開先壁にどれだけ“張り付くか”。
• 融合:金属学的連続性。角度・速度・入熱で決まる。

 

8|歪みの理屈(収縮)
溶融→凝固で線収縮。対称・跳び・逆ひずみ・治具拘束で制御。ミクロの収縮の集合がマクロの変形。

 

9|現場計算の例
例:t=20mm,X開先60°,ルート面2mm,長さ500mm。開先体積をU/J化で30%削減→入熱と歪みを同時に低減。a寸の適正化でさらに溶着量↓。

 

10|小実験メニュー(技能育成)
1) 同条件でビードを引く→切断→研磨→腐食(エッチング)→断面観察。
2) 電流を10%刻みで変化→入熱と溶け込み・余盛の相関を記録。
3) 風速1〜4m/sでガス流量を調整→外観と気孔率を比較。

 

11|まとめ
冶金は“難しい学問”ではなく欠陥ゼロの道具。入熱・冷却・清浄・姿勢の4点を定量化すれば、安定再現の第一歩が踏み出せます。次回はSMAWを深掘りします。✨

 

 

東洋アークのよもやま話~10~

皆さんこんにちは!

株式会社東洋アーク、更新担当の中西です。

 

溶接は高温・高輝度・可燃性ガス・有害ヒューム・高所作業が入り混じる高リスク業務。だからこそ安全は“守るべきルール”ではなく設計対象です。工学的対策>管理的対策>個人防護の優先順位で、事故の可能性を工程そのものから減らす仕組みを作りましょう。

 

1|主要ハザードと工学的対策
• ヒューム・ガス:局所排気・上流吸引・ダクト位置設計。送気マスクの選択肢も。
• 火花・スパッタ:防火シート・遮熱板・火花養生。下階侵入経路の封鎖。
• 感電:ケーブル被覆/圧着の点検、湿潤時は絶縁マットと漏電遮断器。
• 火災・爆発:ホットワーク前の可燃物撤去、封入配管の内容物確認、火気監視員の設置。
• 高所・転落:足場点検、親綱・フルハーネス、工具落下防止。
• 紫外線・赤外線:遮光面・遮光度選定、露出皮膚の保護。

 

2|PPE(個人用保護具)の最適化
• 頭部・眼:ヘルメット、オートシェード(遮光度は電流に応じ選定)。
• 呼吸:粒子・有機ガス・酸性ガスの適合マスク。
• 身体:難燃ウェア、革手袋、前掛け、袖口カバー、安全靴。
• 聞く安全:インカム・無線で火花監視と連携。

 

3|ホットワーク許可と作業手順
1) 事前確認:対象物・周辺・配管内媒体・風向。
2) 許可:責任者署名、監視員配置、時間帯・範囲の限定。
3) 施工:監視・換気・遮風・消火器配置。
4) 事後:残火監視(一定時間)、巡回記録。

 

4|化学物質とSDS
洗浄剤・溶剤・防錆剤はSDSで危険性・PPE・保管・廃棄を確認。ラベリングと専用保管、換気、混合禁止を徹底。
5|換気設計(実務)
• 吸い口はプールの上流へ、トーチ風と干渉しない位置。
• 排気ダクトの曲がりは最小、風量計で実測。
• 狭隘部は送気+排気の二重化。️

 

6|熱中症・腰痛・疲労対策
• WBGT監視、水・塩分・休憩を時間で管理。
• 支持具(サポーター・外骨格)で前屈作業を軽減。
• 作業前ストレッチと交代作業で疲労分散。

 

7|KY・TBMの型
• その日の変化点(人・物・環境)を出し合い、対策と担当を決める。
• 写真付き危険マップで新人的にもわかる資料に。
• 指差呼称で最終確認。

 

8|“事故の芽”を摘む仕組み
• ヒヤリハット報告を責めない文化に。
• 是正は人ではなく仕組みへ(治具・手順・表示・装置)。
• 月次安全KPI:ヒヤリ報告数/是正完了率/教育受講率。

 

9|テンプレ配布(抜粋)
• ホットワーク許可票(チェック項目:可燃物撤去、配管媒体確認、監視員、消火器、遮風、換気、残火時間)
• KYシート(作業名、危険ポイント、対策、担当、時刻)

 

10|まとめ
安全は“点”ではなく連続線。設備・手順・教育・記録の4点でゼロ災を日常化します。次回はアークと冶金の基礎へ。

 

 

東洋アークのよもやま話~9~

皆さんこんにちは!

株式会社東洋アーク、更新担当の中西です。

 

溶接は金属同士を“ただ”くっつける作業ではありません。設計思想・冶金学・作業工学・検査工学・記録管理が交差する総合技術であり、現場の一打は構造物の寿命・安全・コストに直結します。私たちが生み出すのは外観の美しさだけでなく、荷重に耐える内部品質とトレーサビリティという信頼。この初回では、溶接業という仕事の全体像を“段取り→施工→検査→記録→改善”の流れで俯瞰し、QCDS(品質・コスト・納期・安全)の視点から価値を言語化します。🧭

 

1|溶接がつくる10の価値
1) 強度の連続性:ボルトやリベットでは難しい応力の連続伝達を実現。
2) 気密・水密:配管・タンク・船体の生命線。
3) 軽量化:余分な締結部材を排し、強度/剛性を最適化。
4) 意匠・美観:TIGやレーザーで機能美を形に。
5) コスト最適:継手設計と開先合理化で“過剰品質”を防ぐ。
6) 修理・延命:補修溶接・肉盛・パッドでライフ延長。
7) 小ロット対応:治具工夫で多品種短納期に即応。
8) 大型一体化:SAWやFCAWで長尺厚板を高能率に。
9) 異材接合の橋渡し:ブレージングやハイブリッドで材質差を超える。
10) 記録と責任:誰が、どの条件で、どのロットを使ったかを残し、責任の所在を明確化。📒

 

2|仕事の“標準的一日”
• 着工前ミーティング(TBM):危険予知(KY)、当日の工程・人員・設備確認。
• 段取り:材料確認、開先・フィットアップ、治具調整、PPE点検。
• 施工:WPSの電流・電圧・速度・ガス・予熱・パス間温度を守る。
• 自己検査→相互検査:VTで外観、必要に応じPT/MT。
• 記録:溶接番号・条件・ロットの入力、写真標準の撮影。
• 是正・改善:ヒヤリハットと不適合の共有、翌日の対策へ。⏱️

 

3|プロセス地図(用途と得意分野)
• SMAW:屋外・補修。シンプル装備で“最後の砦”。
• GMAW(MIG/MAG):生産性と安定品質の主力。量産現場の柱。
• GTAW(TIG):薄板・高品位・裏波。食品・医療・配管で無二。
• FCAW:屋外・多姿勢・厚板。高溶着で工期短縮。
• SAW:長手厚板の速度王。梁・箱桁・船殻。
• 抵抗溶接:スポット/シーム。自動車BIWの骨格。
• レーザー/EB:低入熱・高精度・狭開先。歪み極小。💡

 

4|QCDSを同時に満たす考え方
• 品質(Q):WPS・PQR・WPQの三位一体。OK/NG見本とゲージで“感覚”を数値化。
• コスト(C):a寸は1mmが利益。開先体積・溶着量・再工率で見積。
• 納期(D):段取り外段取り化、ロボット×治具でタクト安定。
• 安全(S):換気・遮蔽・火気管理・感電対策。ゼロ災は技術。🛡️

 

5|“よくある失敗”と未然防止
• 清浄不足→気孔:脱脂と酸化皮膜除去を直前に。
• 入熱過多→歪み:パス間温度・バックステップ・対称溶接で制御。
• ガス保護不全→酸化・気孔:風速>2m/sは遮風。流量は10–20 L/minを基準。
• 開先不良→融合不良:ゲージ点検、ルート間隔の再設定。
• 仮付位置ミス→最終寸法不良:最後に消える位置へ仮付、対称配置。🧰

 

6|チェックリスト(初回導入版)
☐ 図面・仕様の読み合わせ完了(a寸・検査率・合否基準)
☐ WPSの適用範囲確認(材質・板厚・姿勢・ガス)
☐ 開先・フィットアップ・ゲージ計測
☐ 清浄(脱脂→機械→化学)と裏面処理
☐ 設備点検(電源・ケーブル・リール・チップ・ノズル・ライナ)
☐ 安全(換気・遮風・火気監視・感電対策・PPE)
☐ 記録テンプレ準備(溶接番号・ロット・条件ログ)✅

 

7|ケーススタディ:梁の隅肉長手で“曲がる”
現象:長手方向に上反り。
原因:非対称入熱と拘束不足。
処方:跳び溶接+対称配置、仮付を増やして拘束、最後に消える位置へ再配置。必要なら軽微な逆ひずみ。📐

 

8|用語ミニ辞典
a寸:隅肉脚長。HAZ:熱影響部。CE:炭素当量。PQR:手順検証。ITP:検査計画。🧾

 

9|ミニテスト(現場内教育)
• Q1:風速が2m/sを超える時、まず行うべき対策は?
• Q2:a寸1mm増で体積はどう変わる?
• Q3:仮付を“最後に消える位置”へ置く理由は?📝

 

10|まとめ
溶接は段取りで8割決まる技術。WPSとゲージで“同じやり方”をつくり、記録で信頼を可視化する。次回はゼロ災の仕組みを体系化します。🔥