東洋アークのよもやま話~21~

東洋アークのよもやま話~21~

皆さんこんにちは!
株式会社東洋アーク、更新担当の中西です。

 

抵抗溶接は通電×加圧×冷却のスケジュールでナゲットを形成し、板金量産で秒単位の品質を実現します。ここでは電極管理・スケジュール最適・ばらつき吸収=治具という三位一体で、タクト×強度を両立させる方法をまとめます。🤖

 

1|スケジュールの骨格
• スクイーズ(加圧予備)→溶接(通電)→ホールド(冷却保持)。

• 変数:電流・時間・加圧力。板厚・表面処理・材質により最適窓が存在。

• プリヒートやポストヒートを組み合わせてスパッタ・割れを抑制。🎛️

 

2|電極・冷却・ドレッシング
• 電極材:Cu-Cr-Zrなど。めっき鋼板は先端摩耗が早い。

• 冷却:水温・流量を監視し、過熱での焼付きを防止。

• ドレッシング:先端形状の再現で電流密度を一定に。自動ドレッサでタクト内化。🧽

 

3|治具設計=品質の8割
• 位置決めピンとクランプで板間隙間(エクスパンション)を抑制。

• 電極へのアプローチ角を確保し、ロボット干渉をゼロに。

• 反力の逃げを設け、板浮きを抑える。📐

 

4|品質指標と検査
• ナゲット径(板厚√に比例)/引張せん断強度/スパッタ量。

• ピール試験・打抜き検査を定期実施。

• EOL監視:電流・電圧・加圧の波形監視で劣化予知。📊

 

5|不良と是正
• 過大スパッタ:加圧不足/電流過大→加圧↑・電流調整。

• 電極焼付き:表面処理×冷却不足→冷却見直し・材質変更・ドレッシング頻度↑。

• 表面焼け:通電過多→時間・電流↓、加圧↑。

• ナゲット不足:電流不足/時間不足→増量、電極径見直し。🔧

 

6|めっき鋼板・ブレージングとの棲み分け
亜鉛めっきは蒸発・スパッタが課題。MIGブレージング(CuSi等)やレーザーブレージングを併用し、意匠部位は外観重視で設計変更。✨

 

7|ロボットセル運用
• リーチ・干渉・交換性を事前検証。

• ティーチングは治具基準で最小化。

• トーチ(ガン)メンテをサイクルで自動化し、停止時間を削る。⏱️

 

8|チェックリスト
☐ スケジュール(電流/時間/加圧)最適化

☐ 電極冷却水 温度・流量

☐ 自動ドレッシング設定

☐ エクスパンション抑制のクランプ

☐ EOL波形監視と閾値

☐ ピール/打抜きの抜取計画 ✅

 

9|まとめ
抵抗溶接は“秒で決める品質”。スケジュール×電極×治具の三本柱で強度とタクトを同時に確保し、量産の安定を実現します。次回はレーザー/電子ビームで低入熱高精度の世界へ。💡